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オーメンIII 最後の闘争の福福吉吉のレビュー・感想・評価

オーメンIII 最後の闘争(1981年製作の映画)
3.0
◆あらすじ◆
「悪魔の子」ダミアンは32歳になり大企業の社長を務めており、駐英大使になる。そこにはイギリスに生まれる「救世主」を抹殺しようとするダミアンの企みがあった。一方、イタリアの修道院ではデ・カルト神父のもと、悪魔の子を滅ぼそうとする動きがあった。

◆感想◆
大人になったダミアンが悪魔に心服する人々を操って行動に出る姿を描いており、その一方でキリスト教信仰者たちがダミアンに対して殺害しようとしており、手段を選ばない悪魔と神の対決となっておりました。

ダミアン・ソーン(サム・ニール)はソーン社のトップに32歳で君臨しており、それでいてアメリカ大統領とも親交の深い間柄になっており、前作までの予言にあった政界への進出を図ろうとしていました。相変わらずダミアンが人睨みするだけで敵が自動的に排除される能力も健在で、本当にズルいと思います。

一方、イタリアの修道院のデ・カルト神父(ロッサノ・ブラッツィ)のもと、7本のメギドの剣でダミアンを殺そうとするのですが、これがなんとも頼りなくて、観ていてアホらしく感じるほど無惨に失敗していきます。デ・カルト神父も他力本願なところがあって、これじゃあ神様も怒るんじゃないかという感じがしました。

ストーリーが進むと、ダミアンが人々を操って予言されている救世主の誕生を阻むために、イギリスの3月24日に生まれた子供を全て殺そうとします。まさに卑怯、まさに悪魔と言える所業ですが、ダミアンの秘書のディーン(ドン・ゴードン)の子が抹殺の対象となって、ディーンが拒否するシーンは印象的でした。どんなに悪魔の手先になっても、自身の子供の命を守ろうとするディーンの思いが伝わってきて良かったです。

ラストは今ひとつ盛り上がらず終わってしまいました。

これまでの経緯に見合わない終わり方にモヤモヤしましたが、普通に面白かったと思います。やはり子供の姿で怖いことをするという点にインパクトがあったのかなと思いました。

鑑賞日:2024年3月9日
鑑賞方法:DVD
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