婉(えん)という女の作品情報・感想・評価

『婉(えん)という女』に投稿された感想・評価

40年も幽閉された婉や、その家族の物語。

御赦免のシーンから始まる。そして常に陰鬱な雰囲気に包まれる。

諦め、嫉妬、絶望、発狂、自害。

その禍中に於いて、婉は逞しく生きて行く。

女が強いので…

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koss

kossの感想・評価

3.9

武家社会の不合理は「夜の鼓」、「武士道残酷物語」、「仇討」と変わらず描いてきた今井正の主題。その主題が女の身体と自立に移り、一族の受難から抵抗へと動いていく。受動的な能面のような女たち、意思決定権と…

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Gocta

Goctaの感想・評価

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土佐藩家老であった野中兼山の娘で、兼山の死後40年にわたって幽閉、その後女医となった野中婉が、幽閉中あるいは解放後に女として性に悩む姿を描く映画。面白かった。

てっきり女医として努力、成功する物語…

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mh

mhの感想・評価

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40年近くの幽閉生活を送った女医、野中婉の一代記。
独立プロ名画保存会が出してる映画はすべてが労働問題や貧困問題、イデオロギー闘争ばかりだと思っていたので、普通の時代劇で驚いた。
冒頭、雷のアニメは…

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女性映画としての時代劇。
お婉の自意識過剰が思春期のそれで、 40年の幽閉ってもう転生モノと同じやん、と思ってしまった。

野中兼山とその一家を貶めた社会の狂気がテーマだったようで、彼彼女らの医師と…

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おぐり

おぐりの感想・評価

4.1
2021-11-21 ぽすれん
志麻ちゃん向きの映画だね
ムクドリは千羽に一羽毒がある の、
野中兼山先生の娘の話

〜40年のこじらせ〜

ただ岩下志麻が観たかっただけなのに。手を出したらとんでもなかった。このパターン、あると思います。
ずっと一線で女優やってるんだから平凡な作品になんて出てないわけで。困ります。…

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大原富枝が土佐藩の女医、野中婉の生涯を描いた同名小説を、今井正監督が映画化。土佐藩家老、野中兼山の失脚後、当時4歳であった婉を含む一族は罪を着せられ、宿毛に幽閉される。外界との接触を断たれ、人として…

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山本學の知性に惹かれ、北大路欣也の肉体に欲情する。
岩下志麻の色気がカンスト気味なのはいつものことだが、これは格別。

グロテスクな武家社会による「哀れな被害者」だった前半から、「確固たる自我を持つ…

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このレビューはネタバレを含みます

土佐藩内で父の失脚が源で幽閉生活を送らされた野中家。家督男子の兄弟全員が死に絶えたことで40年ぶりに放免される。残された人生に生きる希望を失った母や姉妹と違い1人凛として生き抜く野中婉の実話物語。幽…

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