ほほえみデブ

海と毒薬のほほえみデブのレビュー・感想・評価

海と毒薬(1986年製作の映画)
3.5
ザザンザザンと画面に浮かぶうねる真っ黒な波と海が印象的なモノクロ映画

遠藤周作作品は「沈黙」も、この「海と毒薬」も海が重要な役目を果たしている

若かりし頃のケンワタナビや奥田瑛二も今ほど癖のない若者らしい芝居をしてて、この頃はこういう芝居が出来ていたのか…と思ったり

実際の豚だかの臓器やスタッフから採血した本物の血を使っただかと何かで読んだが、手術シーンと音が生々しい
手術室の床の消毒液なのか水なのかにどんどん流れる血、止まる事なく溢れでる血を抑えようとした大量のガーゼがみるみる真っ赤に染まる様は、どんどん静かに狂気が満ちていく当時の日本の片隅の病院で実際に行われていた恐ろしい事実に重なってズーンと重い気持ちになりんす
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