たか

タクシードライバーのたかのレビュー・感想・評価

タクシードライバー(1976年製作の映画)
4.0
退役海兵の見る目を変えてしまう作品。
暮らしぶりは自由で普遍とはいえ生活ができている。ただ目的意識が人を動かす。理由があれば人は頑張れるもの。

「誰でも良かった」というのがよくニュースで流れてくるが、その最高と最低のパターンが組み合わさっている。

この狂気性をもった若者がいることに国は気づかず問題視していない。ヒーローだなんて最悪過ぎる。

デ・ニーロの気持ち悪さと犯行の怪奇性をまじまじと観させられる苦行が待っている。人はなかなか死なず、血みどろの国の未来が待っている。差別なんて当たり前、さらなる問題を政治家はもちろん民衆も気づくことがない。

これが元海兵隊なのだから、もし違う結末だったらどんな評価になっていた?戦争経験者が秘める(であろう)狂気、異常性を民衆に伝播させようともみえてしまう。

目的に正義なんてないのにやりきった風なのがまた気持ち悪い。
たか

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