青二歳

どうぶつ宝島の青二歳のレビュー・感想・評価

どうぶつ宝島(1971年製作の映画)
4.3
東映創立20周年記念作品。スティーブンソンの“宝島”翻案。監督は池田宏、アイディア構成に宮崎駿。ラピュタの前にラピュタやってるやつです。Wikiにはシルバー船長が“紅の豚”っぽいとあるが似てはいない。それよりラピュタの雛形ですね。
ともあれブタの海賊船が“ポークソテー号”とはいかがなものか。“しょうが焼き号”みたいな事でしょうよ…
動物の擬人化は苦手だけど、こういうのがいいな。かくあるべし。アクション性に特化した東映アニメーション。楽しい。

あと東映長編アニメのミュージカルの中ではとても夢があっていい。例えば“太陽のホルス”とか“シンドバッド”はディズニーの模倣に感じられてあまり好ましくない。阿久悠が作詞した“ジャックと豆の木”は日本語ミュージカルの可能性に満ちてとても素晴らしいですが、普通の歌詞だと日本語でミュージカルって合わない…それが今作では児童合唱で作曲されていて、歌詞と音楽が最高。また音楽に合わせたアニメーション演出も上手い。
とにかく終盤の大殺陣とヒロインが超ぱやおの一品。ファンの方は是非。そうでない方も今作はお子さんにどうぞ。
青二歳

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