フラニー

あるじのフラニーのレビュー・感想・評価

あるじ(1925年製作の映画)
4.3
とにかく面白い映画だった
おなじ無声映画の『ミカエル』とはまた違って、コメディタッチに夫婦の在り方を描いく

この家のあるじ ヴィクトル
冒頭はこいつの暴君ぶりにイライラさせられる。夫からの虐待?に耐える妻イダ。
しかし家事を手伝ってくれるマッスおばさんという存在がある。
マッスはヴィクトルの乳母だ。(だったはず)暴君ぶりもこのマッスには効かない。
イダのためにひと肌脱いでくれるマッス。
マッス最高!
ときどき志村けんか加トちゃんの演ってたおばあちゃんを思い出すww

『気でも狂ったの!?』
っていうセリフ言うシーン最高だから
悲しくなったときはいつも思い出したい

鳩時計こ振り子をイダが動かすシーンが映像的にとっても洒落ていて感心してしまった。

フェミニストかジェンダー平等といった映画だった。これが1920年代の北欧ですから本当にすすんでる。
日本はこの時点で欧米相手に戦おうなんてこと無理だったー
実際いまも世界に置いていかれてるし。

それにしても、キネマ・ノイさんができて、こういう映画史的に重要な映画を観られることができるのは
幸せなことです
フラニー

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