じゅり

スケアクロウのじゅりのレビュー・感想・評価

スケアクロウ(1973年製作の映画)
4.0
ずっとコントみたいに面白くて笑える。絶対にライオンを手放さないマックスの気持ちなんと無く分かる。ほっておけない感じ。でも、ライオンはずっとアニーとその子どもに会いたいためだけにプレゼント小脇に抱えて、その2人のために自分を繕って良い人でいようとしていた気がする。でも実際は自分をずっと待っていてくれてるはずもなく、子どもはもう居ない(アニーの嘘なのか否かわからなかった。あの子どもはフランシスとの子では無い訳?)という事を突きつけられ、しまいには二度と目の前に現れるなと言われてしまう。今まで自分の言動はその二人のためにしてきたのに、全部無駄だっという絶望感が、フランシスに一気にのしかかった結果なんかな。マックスには気にかけさせないように取り繕うとしても病気は隠せないという悲壮感がすごかった。最後、ピッツバーグから往復の切符を買うことで、商売優先ではなく相棒優先をする、マックスが良かった。というか、二人の掛け合いはずっと仲良し芸人並みに面白いしずっと観とける。
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