じゅり

ハート・オブ・ダークネス/コッポラの黙示録のじゅりのレビュー・感想・評価

3.6
地獄の黙示録のドキュメンタリー。奥さんのエレノアコッポラが撮影。私はこの映画ベストオブ意味わからんだったので、余計に気になって観たけど、私の感情は正しかったんだと理解。こんなシーンを撮りたい、こんな映画をつくりたい、という気持ちをリアルに作り上げるのって現実問題では、どこで撮影するのかお金はいくらいるのか誰が何を演じるのか時期はいつなのかなどなど、、もう課題が山積み。コッポラは200日以上をかけ、キャスティングやフィリピン軍にも大金をはたき(ゴッドファーザーの収益で裕福とはいえ)自分の家族も同行させ脚本も即興で書いて撮影するという、カオスっぷり。こんな、人生賭けて映画撮る人っておるんやあとびっくり。最終的に自分もこんなん作ってどないすんねん!ってなってるの、人間すぎて面白い。結局今にも残る名作になってるのは、やっぱり何だかんだ面白いから。でもまた観たいとは思わない。
にしても、文句いいのマーロンブランド、心身共に狂ってしまったマーティンシーン、テンション高めのデニスホッパー、誰よりもこんなごちゃごちゃの200日以上を他人事かのように撮影して何ならおもろかったでとにこやかに振り返る奥さんエレノアコッポラ、みんなおかしすぎてどんびくわ。
どんな仕事もその場その場でやりこなす力が、何よりも必要なんだなあと感じた。
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