TAK44マグナム

刑事ニコ/法の死角のTAK44マグナムのレビュー・感想・評価

刑事ニコ/法の死角(1988年製作の映画)
2.5
あまりにも強すぎて胡散臭いといえば、この人!
そう、みんな大好きスティーブン・セガールさんですよ!

そんなセガールの映画デビュー作が「刑事ニコ/法の死角」です!
何十年も前に一度鑑賞しましたが内容の記憶がまったく無かったので、「ハード・トゥ・キル」との二枚組ブルーレイが1000円ほどという事もあって購入した次第。

日本版ポスターを巨匠絵師である生頼範義が担当、ものすごくドーピングされたド迫力のポスターとは裏腹に、中身はどうにも微妙なアクション映画であります。

映画が始まると、いきなりセガールが合気道を披露!
いつもの変なイントネーションの日本語をバンバン喋ります。
しかしこの人、なんで日本語だと途端に覇気のない風になっちやうんだろうか。

なんだかんだでCIAに雇われたセガールでしたが、人を人とも思わない残虐な拷問屋であるヘンリー・シルヴァのやり方に嫌気がさして退職、現在はシカゴ警察の刑事となっておりました。
ふとしたことから犯罪の臭いをかぎつけたセガール。それは古巣CIAが絡んだ陰謀だったので、家族も狙われるような大ピンチに!
家族が事件にかかわるのはもうやめてと涙ながらに訴えても、何を考えているのか分からない表情のセガール。
一応、「安心していい」などとその場を取り繕うセガールでしたが、それでもなお事件を嗅ぎまわります。
周囲の意見に耳を貸さない罰が当たったのか捕らえられたセガール。そんな彼に「この薬に耐えられるかな~?」とニヤけた笑顔で迫ってくるヘンリー・シルヴァ。
自白剤でグデングデンになったアへ顔のセガールが見られたりしますよ!これは珍しい!
白目むいちゃって大丈夫かと思っていたら、そこからは一気にいつものセガールが大爆発!
ラストバトルだっていうのに特に盛り上がることもなく、セガール強すぎじゃね?・・・で終了です。
ヘンリー・シルヴァの骨ボッキンには、ちょっとビックリしましたけど。

終わり方がグダクダで、いつの間にかエンドロールが流れ出していましたよ(汗)
え?これで終わり?と、拍子抜け。
こんなんだったのか・・・
と、ある意味、衝撃を受けましたねえ。

いや、セガールのアクションは悪くないです。
セガール拳というより、格闘場面は合気道のみですけれど、やっぱり本物って感じはするし、ガンアクションとかカーチェイスも古臭いですがレベルは低くありません。
しかし、あまりにも話が散漫で、本格的に事件が動き出すまでが長すぎです。
ボス的存在のヘンリー・シルヴァの出番も少なくて、敵に魅力を感じられませんでした。
結局、FBIは何だったのか?
C4爆弾は??
う~ん、つまるところ、なんだかよく分からない映画でしたね(苦笑)。

それよりも何よりも、セガールの髪形が変で、ずっとそればかり気になってしまって・・・・・
あと、現在のでっぷりとしたセガールとは違った、痩せて線が細いシルエットも何だか見慣れなくて。
そして、とにかく演技が下手っていうのが・・・(汗)
奥さん役のシャロン・ストーンが頑張って大真面目に泣きの演技しているのに、セガールは台詞のトーンも軽けりゃ視線もどこか落ち着かずで、シャロン・ストーンの熱演も空振り気味。
デビュー作なので仕方ないにしろ、やっぱりアクションしてなきゃダメな人なんだな、と再確認~。

で、シャロン・ストーンが出ていたのには驚きました。
シュワちゃんにはキックをかまし、スタローンとは肉食系濡れ場を披露しておりましたが、本作では貞淑な奥様役ですので、セガールとチューしたりしていますよ!

他に、相棒役でバム・グリアが出演、セガールを一途にサポートするイイ女でした。

それと、チラッとしか映りませんが、マイケル・ルーカーも出ていまして、一瞬で、「あ、マイケル・ルーカーじゃね!?」と発見できました。
「マイケル・ルーカーを探せ大会」がもし開催されたら、是非ともエントリーしたい所存であります(笑)!


セル・ブルーレイにて


※本作とは関係ありませんが、filmarksを始めて一年が過ぎました。
毎度、毎度、こんな拙い、まだまだレビューとよぶにはおこがましい駄文を読んでくださったり、チェックやコメントをくれる心優しき聖人のような皆さん、ありがとうございます♪
また、一年、出来れば続けていきたいと思いますので、よろぴこです~~!※