龍馬

突撃隊の龍馬のレビュー・感想・評価

突撃隊(1961年製作の映画)
3.6
昔の戦争映画を見たくて、ストーリーを見ずに、GEOでパッケージ借りをしてきました。

後に「ダーティハリー」「アルカトラズからの脱出 」で、クリント・イーストウッドとタッグを組むことになるドン・シーゲル監督作品が若き頃のスティーヴ・マックィーンとコンビを組んだ作品。翌年マックィーンは「大脱走」で一躍有名になっていきます。

マックィーンは本作では、この部隊にはかつて勲章を授与さられながら、泥酔による暴行が原因で士官から、ペイペイに降格された兵士を演じています。

部隊は第二次大戦末期、フランス。
もう祖国に帰れるとみんなが喜んでいるとき、帰国どころか突如、戦線に送り出されることになる。

なんと、そこは6人だけで、与えられた任務は、要塞線主要部の閉鎖で、味方が到着するまでドイツ軍を釘づけにしなければならないという過酷な任務を課せられます。

相手に6人と気づかれないように、あの手、この手で敵を欺きながら、任務を遂行するというコミカルな前半。そして後半は、当時の本物の映像を交えながら、死闘を繰り広げられる緊迫感のある作品に仕上がっています。

見どころは、死が迫る中で、上官とマックィーンの意見が対立する。
元は士官で部下を率いて前線で戦い勲章まで授与された経験があるマックィーンが、複雑な気持ちが交差する中、大きな決断をする場面です。

今の新コロナ問題で、スピードが遅い安倍内閣と大阪モデルを着々と進める吉村知事を見ているようで、非常に味わい深い作品でした。

字幕と吹替で続けて2度見ましたが、戦争映画は吹替で見た方が圧倒的にわかりやすいですね。
龍馬

龍馬