ししまる

イントゥ・ザ・サンのししまるのレビュー・感想・評価

イントゥ・ザ・サン(2005年製作の映画)
2.4
東京都知事選で不法入国者の一掃を宣言した現職知事が射殺され、米国のFBIはCIAに協力を要請。東京の下町で育ったCIA工作員トラビスは、FBIの若手捜査官を相棒にヤクザの捜査を開始。事件の黒幕は中国マフィアと手を組み、新興暴力団を率いる若きヤクザ黒田だった。
日本側は大沢たかお、寺尾聰、伊武雅刀、豊原功補、コロッケらと一応豪華。築地や新宿のパチンコ店、増上寺などほぼ全編東京ロケで、洋画というよりは出来の悪いVシネにセガールがゲスト出演しているような仕上がり。そもそも都知事殺しをなんで米側が捜査してるのか意味不明だが、途中から捜査そっちのけで無敵オヤジがヤクザを殲滅し、CIAが現場を片付けるというぶっ飛び展開で、ある意味面白い。ヤクザが築地市場の水産会社を隠れ蓑のしてるとか、指つめとか芸が細かい。
17歳で来日して大阪に10年以上暮らしたセガールだけあって日本語めっちゃうまい。東京で育ったという設定なのに「おおきに」「どないなってんねん」と関西弁丸出しw。オープニングやBGMはなぜか中国風。
✅メモ
オリジナルの脚本はシドニー・ポラック監督で高倉健も出演した「ザ・ヤクザ」(1974)に酷似しており、多額の権利料を避けるため、シナリオが書き直された。日本で劇場公開されたが、米国ではソフトのみのリリース。製作費1500万ドルに対し世界興行収入17万5千ドル。
CIAの東京支局は米大使館内にあるとされている。
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