歌うしらみがおりました

聖なる酔っぱらいの伝説の歌うしらみがおりましたのレビュー・感想・評価

聖なる酔っぱらいの伝説(1988年製作の映画)
4.5
赤と青の配色の妙、霧等で彩られた幻想的な映像の中で、ルトガー・ハウアーが酒を呑みまくる。
酒場に行けば物語が展開し、移動を大胆に省略するから、わらしべ長者的なご都合主義に大変気持ち良く身を任せられる。だからこそ、少しずつ主人公をカメラが突き放しだすと、不安になってくる。眼鏡が割れるのはちょっとやり過ぎかなと思ったけど、酒を呑むルトガー・ハウアーを窓外から捉えるカットはその美しさが悲しかった。