うたまるさん

ミストのうたまるさんのネタバレレビュー・内容・結末

ミスト(2007年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

まずはじめに申し上げたいことは、この映画の見方は2つあるということです。

1つは皆さんがレビューで書いている通り、「後味の悪い映画」とか、「ラストが残念すぎる」とか、「トラウマになる結末」などと表現される見方。まさにタイトルと同じくミスト(霧)の中から出られずにエンディングを迎えてしまったのですね。残念です。
いえいえ、ハッピーエンドな映画ばかり観ている方にとっては、たまには毒を喰らうのもいいかもしれませんね。

もったいつけましたが、もう1つの見方も説明しましょう。
次の一言を知るだけで、この映画の持つ意味合いが全く変わってきます。その一言とは…「短気は損気」です。もちろん、同義語として、「急いては事を仕損じる」でもいいですよ。
この一言を理解してもう一度映画の内容を反芻してみてください。全てのアクシデントに洞察力や想像力、そして冷静な判断力があったらそれぞれの人達が迎えていた最期は違っていたでしょうね。
まさにラストに主人公が霧の晴れた世界に戻ったのと同じように、この映画を観ていた観客の頭の中の霧も一気に晴れていきます。
つまり、この映画のもう1つの見方とは、残酷な悲劇ではなく、振り返ればコミカルにも見えるタチの悪いブラックジョークムービーといった見方です。

もちろん、これはオフィシャルな解説ではありませんから、あくまでも捉えた私個人の私見に過ぎませんので、ご覧になった皆さんがどのように捉えようが自由なのですが、くれぐれも思った通りのエンディングではなかったからといって「最悪な映画」と酷評されることだけは避けましょうね。

映画は娯楽。これからも映画は楽しく鑑賞しましょうね\(^o^)/
うたまるさん

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