追悼寺沢武一
過去に何度も観ようとして途中で観るのをやめてしまう映画をようやく最後まで観た。
本当に寺沢先生が脚本参加してるのか疑わしいほどコブラのキャラが掴めてない。出崎監督も、その後のTVシリーズでキャラを掴んだのではないかというくらいに落差がある。
内容も、同じ役名の別人が別の配役で学芸会をしているよう。
この頃の日本映画にありがちな、ポエミーなメッセージをテレパシー的ななにかで受け取って…みたいなシーンが目につく。本当にこの頃のSFアニメはポエミーメッセージ病に罹っている。
ストーリーも退屈で盛り上がるシーンがない。コブラ自体がただの巻き込まれ役で主体性がないのでカタルシスもない。
原作やTVシリーズでは状況はそうであっても「だが俺はあいにくとお前が嫌いでね(セリフは適当です)」みたいに彼なりの動機を以て筋を通すのが皆がよく知るコブラだ。
本作はそうではない。