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スティーブ・ジョブズのzkのレビュー・感想・評価

スティーブ・ジョブズ(2015年製作の映画)
4.2
ジョブズvs普通の人。ほぼ会話劇だけで、しかもその大半が口喧嘩で表現するスティーブ・ジョブスという人物像に切り込む映画。好みは分かれるかもしれないが私は楽しんだ。
このアーロン・ソーキンという脚本家、やばくないですか。よくぞこんな形で映画としてまとめ上げることができたと感銘を受ける。
ただ、本作でジョブズやアップルの歴史はほぼ学べない。

革新的な製品を送り出すカリスマ経営者は生存が難しい。何故なら革新的な製品とはツッコミどころ満載の製品でもあるからだ。それを世に送り出すだけでも内部での衝突は不可避だ。

運良く発売に漕ぎ着けても成功するかはわからない。もっと言うと成功したとしてもカリスマ経営者は追放される場合が多々ある。カリスマ経営者は内部との衝突を繰り返し、成功するかもわからない怪しげな製品の開発と販売に巨額の社費を要求するからだ。共同経営者や株主にとってはたまったものではない。

普通の人にはジョブズは耐え難い存在なのだ。(本作では描写がないが、彼は風呂にも入らない)
しかし彼は革新的な製品を生み出す事ができるかもしれない。

利益追求や社内政治や社内融和をそれ以上に大切に思う普通の人の皆さんはイノベーションをどう現実化できると考えますか。

未来人として結論を言うと、ジョブズはその後ipodとiphoneで世界を変える。
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