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ルートヴィヒ 完全復元版のmkのレビュー・感想・評価

ルートヴィヒ 完全復元版(1972年製作の映画)
3.3
12月にドイツ旅行をした際、ルートヴィヒ2世が作った城を回ったのだけど、生涯結婚しなかった、使用人に会わなくてもいいようにエレベーター式の机を作らせた(これは映画内でも登場した)、とか結構興味深い人物だったので鑑賞。初のヴィスコンティ映画。

実際のお城もロケ地として使われていて、旅行の思い出が蘇りながら、作業がてら観たけれど、4時間がめちゃくちゃ長い。淡々とした映画で、のめり込むこともなく、3日間くらいに分けて観た。

しかし、本当に可哀想な王様だと思う。全ては時代のせい。あと150年後くらい遅く生まれていれば、こうはならなかっただろう。(フィクションとしてのゲイのロイヤルロマンスは流行っていても、実際はまだまだ異性愛伴侶主義的であるから、今生まれるのはまだ早い)

白鳥がいる洞窟の湖など、ファンタジーな世界観が癒しで、映画としては楽しいけれど、実際に19世紀末に国費を使って作っていたのだから、なかなかすごい王様だ。狂王、、そして歯が痛そう。
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