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ジョニーの事情/JOHNNY 2のkerolineのネタバレレビュー・内容・結末

ジョニーの事情/JOHNNY 2(1991年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

二十年位前に深夜放送で観た映画。
昔の週末の深夜帯って名作映画をたくさん流していたよね。
その中でも特に印象強かった一本。
(追記:主演・脚本・監督がライフ・イズ・ビューティフルのオッサンだとは気付かなかった。
あのノリが好きならば、この映画も楽しめると思う)。

基本はコメディ。でも結末はちょっと悲しい。
本人の知らぬうちにマフィアの影武者にされてしまった男の話。
マフィア同士の数々の抗争に巻き込まれながらも、
何一つ気付くことなく、能天気な彼は日常を過ごしていく。
惚れた女がマフィアの愛人だとも知らずに。
結局、彼は幸せな生活を手にしてハッピーエンド、というオチなのだが...

この映画の意図するところは、イタリアでは一般人とマフィアの世界が表裏一体であるという事なのだろう。
恋をしている時、果物屋の前にいる時、医薬品を手に取っている時...ごく日常的な生活の裏にマフィアが存在しているだなんて誰が想像出来るだろうか。
そんな相容れない別世界の住人達を各視点からコミカルに描けている。

でも、それ程までにイタリアではマフィア問題が深刻なのだろうか。
欧州贔屓の自分としては興味深いところだ。
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