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女は女であるのkerolineのレビュー・感想・評価

女は女である(1961年製作の映画)
5.0
「女は女である」
Une femme est une femme

ゴダール作品にありがちな意味不明なタイトル。
なるほど、今回は意味があったのか。
これには一本取られた。

フランス男とスウェーデン女との間の色恋沙汰。
エミールとアンジェラは互いを試すことで愛を確かめ合う関係である。

ピロートークが面白かった。
「Tu es infâme.(お前はひどい奴だ。)」
「Non,je suis "une femme".(何言ってんの?女よ。)」

フランス語に不慣れなアンジェラは、
infâme(アンファム)をun femme(アン ファンム)と聞き違えたのであろう。
femmeは女性名詞なのでun(アン)ではなくune(ユヌ)を使う。
したり顔でune femme(ユヌ ファンム)と言い返しているアンジェラが愛おしい。

「une famme est infâme(女ってのはひどいもんだ) 」
ゴダールはこう表現したかったのではないだろうか?
フランス語にも面白い駄洒落があるもんだな。
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