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教授と美女のBOBのレビュー・感想・評価

教授と美女(1941年製作の映画)
3.8
ハワード・ホークス監督の名作ロマコメ。

百科事典編纂のため隔離された生活を送る8人の博士のもとに、ナイトクラブで働く1人の歌手がやってくる。

"Yum-Yum"

『白雪姫と七人の小人』ならぬ"酒場の歌姫と八人の教授"。荒唐無稽、超ハイスピードのスクリューボール・コメディだと思って観始めたのだが、脚本にビリー・ワイルダーが関わっているからか、可愛らしく洒落たロマンチックコメディに仕上がっていた。可笑しく、楽しく、ホロリとさせる。

生真面目で紳士的なゲイリー・クーパーもハマり役だったし、明るく華やかで魅惑的なバーバラ・スタンウィックも良かった。二人の"ヤムヤム"が名シーン。二人を囲む7人の教授たちも皆ユニークで愉快。何とも言えない愛らしい雰囲気を醸し出していて好きだった。

原題の"Ball of fire"はエネルギッシュで情熱的な人という意味。『トップガン』でもお馴染みのJerry Lee Lewis "Great balls of fire"♪だな。

607
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