中国大陸にて発掘された北京原人の頭蓋骨を無断借用することにより、日本の研究施設が原人の親子を復元させてしまう。映画に無関心な人にも「ウパー」で通じてしまう、超有名なトンデモ大作映画。なお、"Who are you?"の答えは、本田博太郎。
人間の身勝手さに翻弄させられる北京原人との交流を通して、日中の若者が人間の尊厳を再確認していく。片岡礼子とジョイ・ウォンがダブルヒロインを演じており、東映の総力を結集させた特撮シーンが登場する。
片岡礼子は、1994年度「愛の新世界」（高橋伴明監督）でヌードを披露しているのだが、本作ではリアルなボディスーツでヌードを演出している。諸々の事情があるにせよ、個人的には「特殊メイク技術を見せたかったから」という無邪気な理由を望みたい。
物語の整合性とケレンミが凄まじいほどに破綻しているが、そのハチャメチャな作劇を別の意味で楽しむことができる。「観たことがネタになる」というだけで儲けもの。言わば、愛すべき珍作。
