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12人の怒れる男 評決の行方のクリームのレビュー・感想・評価

12人の怒れる男 評決の行方(1997年製作の映画)
3.9
フリードキン監督7作品目。内容は、陪審員が有罪か無罪かを決める最後の話合いで、ジャック·レモンが魅せてくれます。キャストが全員地味なおじさんで、不安を感じたのですが、面白かったです。このワンシチュエーションでエキサイトして行く展開は凄いと思います。
1957年のリメイク版です。

有罪確実と思われていたスラム街出身の父親を刺し殺した 少年。先入観で話し始める12人の陪審員たちの内1人が、有罪の確証が無いので無罪だと主張し、検証を重ねるうちに気持ちに変化が訪れるお話です。



ネタバレ↓



有罪の場合は、もちろん死刑。
デイビスは、議論なしで有罪と決めつけず、無罪の可能性を話し合うべきだと言う。凶器のナイフは、珍しいモノだと言われていたが、デイビスは、同じモノを購入していた。デイビスの意見に同調し、老人が1人無罪を主張した。
目撃者の老人の話に対して、スラム街出身の黒人男性が無罪。少年が現場に戻った事に関しての疑問でまた1人、足の悪い老人が外に出るまでの時間の問題で、白人デブおじさんがキレた。デイビスに「個人的な恨みだけで死刑に従っているサディストだ」と言われ、ここで3回目の投票をすると有罪6、無罪6になった。その後、少年が観た映画の内容が合わない事を議論し、有罪3、無罪9に。
視力の悪いもう1人の目撃者に疑問が出て、有罪1、無罪11に。
最後の1人の白人デブおじさんは、自分の息子と犯人を重ねていた。全員一致で無罪に。THE END。

1954年に作成された映画なので、警察の捜査もいいかげん。今なら、証拠不十分で不起訴判断になるハズ。
疑わしくは無罪。今でこそ当たり前だが、昔は感情や差別等色々あったのだろう。当たり前の内容なのだが、個性豊かなキャストと面白い脚本で、目が離せずあっという間にラストまで観てしまった。ジャック·レモンが良かったぁ。
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