このレビューはネタバレを含みます
えー、ここで終わりですか
(何も変わらず、何もわかり合えず)。
これは名美の墜ち方を見る映画なのかな。
村木も、結局日常に埋没するなか、
何も為せずじまい、ってことなのかな。
最後、むしろ逆に名美から
「来る?、あなたが」なんて、言われりゃ、
腰は引けるよね。
情念や、やるせなさ、といったものが、
斬新で実験的な映像、赤や青の照明、
じっとりとした長回しなどを通じ、
ずっと画面から滲むよう。
時代とはいえ、全編、男にいいように
嬲りものにされ放題(だけ)なので、
見ていて、いい気はしないよね。