鴉

死霊館の鴉のレビュー・感想・評価

死霊館(2013年製作の映画)
3.5
極端な音で脅かす瞬間はあまりなかったし、不安の煽り方も勉強になった気がする。すぐに脅かすんじゃなくて、序盤はちょっとした違和感から始まって、それがどんどん肥大化していき、最後にエスカレートする感じ。
序盤のドアを叩く音とかうっすら人影が見えたりして、観ていて不気味さを感じられた。

ただ、全体的にちょっと中だるみを感じて、もっと尺を縮めても良かったかな?とも思った。
超常現象も最後ら辺は、人が宙に浮いたり、謎の引力に引っ張られたりして、怖いというよりはシュールで笑ってしまう感じだったw

家のレイアウトや妻が乗っ取られて家族を殺そうとするところとか、バイオ7はこの映画をリファレンスにしたんじゃないか?とものすごく感じた。
怖さはあったけれど、結局幽霊の仕業なんだろうなぁ~という印象は最初の時点で分かったので、話の展開もそこまで興味惹かれなかったのと、後は幽霊の脅威に耐え忍ぶのがメインになってしまった。
音の鳴らし方もジャンプスケアはあまりなかった。
不穏なアンビエントと無音で不安を煽りつつも、ここで来るかな?というタイミングでは来ずに予想を裏切るタイミングで脅かしてきたのは良かった。
ホラーのいい勉強になったかなと思った映画でした。
鴉