ぶりとにー

ラストエンペラーのぶりとにーのレビュー・感想・評価

ラストエンペラー(1987年製作の映画)
5.0
高校生の時に多分当時のWOWOWでよく放送されていた記憶で、時代背景も分からない高校生の私でも愛新覚羅溥儀の壮絶な人生からのラストシーンに涙し感銘を受けた作品でした。
これが映画館でしかも4Kで上映してくれるなんて、これは絶対に観ないといけないと思って鑑賞しました。

私は無宗教ですが、神様って人間が大変な過ちを犯してしまったり、何かの猛威にどうしても抗えない時に必ずこの人でないと解決できないようなキーマンをそこにいるようにしているなと、歴史を学んでいると勝手に思うことがあります。
溥儀はまさにそういう人だったと思いました。

溥儀の過酷な運命に巨匠ベルトルッチのオペラのような映像、そして、ジョンローンのえもいわれぬ演技。
3時間では語れない中、映像、行間で繋いでいく様は、言語が異なったり、事実と異なる箇所はあれど、これぞ映画の最高峰だと思います。

溥儀は当時日本に翻弄されながらも幸せな国を作りたかった、最後にして最も皇帝にふさわしかった人物だったのではないかと信じてやみません。
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