さやか

ウルフ・オブ・ウォールストリートのさやかのレビュー・感想・評価

3.6
観終わったあと、うわぁすごかったな、と思わずつぶやいてしまうような映画でした。

証券業界は激務だとよく耳にしますが、ある程度割り切らないと、この業界では生き残っていけないのかもしれません。お客様の立場に立って、などとは言っていられないほど、この世界で生きていくことはとてもとても過酷です。もしこれが本当だとしたら、この主人公のように自分のことだけを考えて仕事に没頭する以外に、できることはなさそうですね。

主人公は、金融街ウォール・ストリートに足を踏み入れた当初は、初々しくけなげな雰囲気だったけれど、証券の営業マンとしての売り上げを伸ばすコツと成功を掴み、多額のお金を容易に手に入れられることがわかると、私生活での金遣いが荒くなり、人柄も振る舞いも変貌していきます。

この映画を通してひしひしと感じたことは、ひとは謙虚さを失うととんでもないことになってしまうということです。多額のお金を手にするとどうしても自分はなんでもできるぞ、という風になってしまうのかもしれませんが、そんな中でも相手に感謝する気持ちや、目標に向かって頑張る気持ちを持ち続けているひとが真の成功者なんだと思います。
さやか

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