浅野公喜

モーテル2の浅野公喜のレビュー・感想・評価

モーテル2(2009年製作の映画)
3.0
モーテルで殺人ビデオを撮る殺人鬼達を描いた第二作。今回は盗撮趣味の従業員達が殺人鬼と出会い手を組む前日譚となります。

まだ殺人鬼と出逢う前にせよ、つかみとなりそうな浮かれ気分のアジア系の新婚夫婦を惨殺しなかった所から悪い予感は的中。犯人グループは主人公達にすぐ盗撮がバレるわ逃げられるわで一人除き殺人に慣れてないのはリアルだとしても、それを補う勢いや獰猛さにも欠け映像が暗くアングルが悪いというダブルパンチで誰が何をしてどうなったのか分かりにくい状態に。

グループで宿泊客を殺すことが無いのでこいつらに捕まったらこうなるという例も描いてくれず、殺人や死体もちゃんと映してくれないのも気になりました。ただ、終始モーテルが舞台だった前作とは違い今回は森の中へ逃げ込み、かくまってくれた夫婦の家にやってきた犯人達が主人公達を強盗と罵ったことで一触即発状態になる流れは短めながらスリリングでした。

モーテルのネオン管「No Vacancy」の「No」を点滅させることで仲間に合図を送るのも少し新鮮だったかもしれません。
浅野公喜

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