Laura

ドレミファ娘の血は騒ぐのLauraのレビュー・感想・評価

ドレミファ娘の血は騒ぐ(1985年製作の映画)
3.5
黒沢清の映画を遡って観ているので、自主映画時代にも後の黒沢清を思わせる作家性はすでに刻印されているのかどうか、という観点から観てしまった。主人公を執拗に追う長回しとか差し色の赤とかがそれに当たるのだろう。一つひとつの音には関係性がなくて孤立している、という話も『回路』の孤立しゆく人間たちの関係性を思わせる。音楽の入り方やラストの水平線、映画製作のシーンなど『軽蔑』へのわかりやすいオマージュが見られるが、日活ロマンポルノのための映画でそれをやってるのが凄い。
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