風ノ助

冬冬の夏休みの風ノ助のレビュー・感想・評価

冬冬の夏休み(1984年製作の映画)
4.0
小学校を卒業した冬冬(トントン)と小さな妹婷婷(ティンティン)が田舎で過ごす夏休み
大音響のセミの鳴き声の中近所の子どもたちと急速に仲良くなる冬冬
小さな婷婷は仲間はずれにされるが泣き寝入りせず報復するたくましさがある

日本統治時代の名残がある80年代の台湾は誰もが想像する昭和の田舎に似た感じのノスタルジックな憧憬があり胸の奥がツンッてなる
昔を思い出した時のようなぼわんとした映像も良いです

でものんびり楽しんでられないくらい短い期間にいろんな事が起こる
入院中の母親の病状の変化、強盗事件、叔父さんがやらかしたあれこれ、障害のある寒子に起こること、寒子と婷婷の交流

なかなかの情報量で冬冬は多分何が起こっていたのかよくわからないまま夏休みは終わり田舎から帰って行く
大人になるにつれてこの夏の出来事を思い出す時に少しずついろんなことを理解していくんだろうな
風ノ助

風ノ助