Jordgubbe

プロミスト・ランドのJordgubbeのネタバレレビュー・内容・結末

プロミスト・ランド(2012年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

ガス・ヴァン・サント鑑賞三作目。
色んな意見があると思うけど、私は好きだった。
大げさな演出とか効果音とかないので、じっくりセリフの一つ一つを味わいながら見れた。

すっきりした終わり方かと言うとすっきりさっぱりはしてないけど、でもこれで良かったんだなと思えた。


ダスティンがグローバル社の人間って分かった時は、意味が分からなくて何回も巻き戻してようやく状況が飲み込めた。笑
最初からやけにお手本のように明るくていい人で、得体が知れないどこか気持ち悪い感じがしてたけど、これだったのかと。


最後レモネードを売る少女が良かった。
25セントって書いてあるから25セントでいいんだって笑顔で言う少女。
お金がいくらだ何だと大人が騒いでる外に、かけがえのないものがあった。
自分だったら有り難くお釣りをもらってしまうなとちょっと反省。というよりグサッときた。

きっとスティーブもスーもどこかで悪い影響がある(かもれしない)ことだと知っていた。けど、"単なる仕事"としてやってきて、でもそれは土地の何%とか何億ドルとかの数字じゃなくてその土地に住む人のことなんだ…とスティーブは気付いて行動を変えたけど、"単なる仕事"のスーとは別の道に。
スーはあの言葉を自分に言ってたのか、スティーブに言ってたのか…

スーはどっかで見たことあるなと思ったら、バーンアフターリーディングの整形したいジムのおばさんだった!笑
髪型も化粧も役も違いすぎて全く分からなかった。。


光の演出が好きだった!
暗闇の中を走る車が光の粒みたいできれいで。

そしてたくさん映るザ・アメリカの田舎、のような美しい景色。特にアリスの家の裏庭の風景は素晴らしかったな。

スティーブがアリスに言う「私は悪い人じゃない」はきっとシェールガスの立場かな。
シェールガスは、悪者じゃない。
それと引き換えにお金で潤す。
でも、それだけのことなのか?

マット・デイモンが筋肉を一切見せず、アクションもなしだったけど、かなりハマり役だなと思った。
目の奥の影?のようなものを感じた…
良い作品でした。
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