鴉

ライト/オフの鴉のレビュー・感想・評価

ライト/オフ(2016年製作の映画)
3.7
見終わった後に、部屋の電気を付けたり消したりしてました()

結構楽しめました!元々映画の存在自体は知っていて、いつか見ようかなと思ってましたが、思いのほか普通に楽しかったです。
怖さでいうと、中くらい?かなと思いました。最初にこの映画の設定を物語を通して伝えられるシーンがあって、脅かすタイミングや、静けさからくるじわじわとした不安の煽り方が、印象的でした。

他にもネオン管の点滅によってお化け(ダイアナ)が、出たり消えたりするシーンも良かったです。全体を通して、脅かすシーンよりも、何気なく電気が付いたり消えたりして、ダイアナが見えるシーンや、暗闇の中から手が這い出てきたりするシーンが、生々しさがあって好きです。

銃で撃ったりしても、マズルフラッシュで姿が消えるから、銃が効かないっていうのは、ゲームっぽい演出だなと思って面白かったですw

最初ら辺は、そこそこ怖かったけど、途中からダイアナが何者なのかが明らかになっていって、そこからより脅かす要素は増えるけど、ダイアナの正体も知ってるから、普通に物語として観ていた感じで、そこまで怖さはなかったです。なので、映画全体としても、ホラーではあるけど、分かりやすいし、以外と観やすいホラー映画かなと思いました。

ダイナアが何者なのかは分かったけど、結局どういう理由でああなっていたのかのかは不明慮だったので、そこは悪魔的なあれなのかなと勝手に片付けましたw

音で無理やり脅かしたりする事はなくて、ドアがゆっくり開いたり、床を爪で掘ってる音が聞こえたりして、日常の中の物音を鳴らして違和感を作って、そこから徐々に怖くしていく感じでした。個人的には無理やり脅かすよりは、そういった生々しさがある方が、自分から気付いた感じがするし、じわっと不安になっていく感覚もあるので、そっちの方が自然で良いなと思います。

フォーリーも丁寧についていて、1つ1つの音がクリアに聞こえてて、音の仕上げ方も丁寧だなと思いました。

主要人物である姉とその息子と彼氏は、観ていく中で自然と好きになっていって、彼女たちに興味を持てたのもあって、映画自体も割と楽しめました。ホラー映画はあまり観ないけど、そんなに主要人物に惹きこまれる事ってあまりないけど、この映画のキャラクターは結構好きになれたので、それも良かったです。

怖さがそんなになかった要因として、中盤ら辺で大体、恐怖の対象の事を理解出来てしまったのもあるし、怖さのギミックが明確だからこそ、いつ来るんだろうという不安も、あまりなかったというのもあると思いました。でも、電気が付いたり消えたりしながら、恐怖が徐々に迫ってくるっていう設定は初めてだったし、観やすかったというのもあって、割と楽しかったです。
鴉