Jordgubbe

ミラクル・ニール!のJordgubbeのネタバレレビュー・内容・結末

ミラクル・ニール!(2015年製作の映画)
-

このレビューはネタバレを含みます

ぼーっと観れる映画な気分で、何気なく見てみたのがこれ。
結果、めちゃくちゃ笑えた!!!

あらすじを読んでも全く意味不明だったので見始めるのは若干不安だったけど、サイモン・ペッグさんを信じて見てみた。笑


そしたらめちゃくちゃ好きだった〜
最初真剣なロケット打ち上げから始まったから、何か違うやつ再生しちゃったかと思ったけど。


お気に入りは、雨が降る窓に向かってロサンゼルスの天気と言ったら真夜中になったり、アメリカ大統領になって銃撃を受けながらあらゆる問題のファイルを渡されたり、いい体にしろって言ったら女の体になったり、バスの中に移動って言ったらエンジンの中に移動したり、レイをアヒル→ソーセージに変えたり…
挙げるとキリがない(笑)
どうしたらこういう発想できるんだろう??予想外すぎてほんとに笑えた。

あとは大佐のリクエストの中の、イギリスの男の人の足に水かき(アヒル系)と警察のヘルメットから靴まで全身ピンクの制服も。

水かきは、だからレイは青白い白人系じゃないのか!ってなったし、キャサリンが鍵持ってるとか、意外と伏線回収もしっかり。


主人公が捕まってて、周りの人が助けに来る映画ってあんまりないよな〜
自分から敵地に乗り込むとかならいっぱいあるけど。

でも色々好き勝手やったニールも、最後には何が大切なのかちゃんと気づけてた。
キャサリンに言いよるクレイジーな大佐がいなかったら気づけなかったかもしれないけどね。(けどケイト・べッキンセイルが美しすぎたので大佐の気持ちも分からんでもない。。)

でも、結論はニールが最初に自分の能力に気づいた時に決まってた。
シンクに流れたウイスキーをビンの中に戻すことはできても、シンクに流れたウイスキーが戻ってるから汚くて飲めない。
(真新しいウイスキーではない)
一度起きてしまったこと、起こしてしまったことは完全には元に戻せない。

だから最後も、机のとこで起きて全て夢だった、全部なかったことに…って結末かと思いきや、ちゃんとデニスは喋るし大佐は犬のままだし。
やっぱり完全に元には戻らない。

キャサリンが過去に味わったことない最高のスープになれって言った、というとこは良かったと思ったけどね。


サイモン・ペッグさん、コメディアンとはいえ体張りすぎじゃない?
かなりのハマり役というか、ニールはサイモン・ペッグさん以外考えられない感じ。
めちゃくちゃ良かった!

そして何と言っても…ロビン・ウィリアムズが犬の声(笑)この2人がコメディで共演なんて夢のよう。
エンディングで、当分ビスケットは勘弁って言ってたら、当分じゃなく一生になってしまって………悲しい。


戦争とか温暖化とかを解決しようとして失敗したのをテレビで見てる時に、「良い事するのも簡単じゃないね」っていうデニス(ロビン・ウィリアムズ)の言葉があんなに刺さるとは。
一番最後の、「完璧な奴なんていない」ってセリフもかっこよすぎたわ〜〜〜

色んなことは、こんなにもろいバランスの上で成り立っているんだなぁとしみじみ。
そう考えると、何でもできる能力も持ってないし楽しいことばかりじゃない自分の今の生活もちょっといいやんって思える。

見終わった後になんかちょっと明るい気持ちになれたので、見て正解だったかな。
今後のお気に入りの1本になりそう!


それでは最後に言わせてください。
宇宙人会議?の亀と鳥が混ざったみたいなやつはちょっと可愛かった。
Jordgubbe

Jordgubbe