Jordgubbe

365日のシンプルライフのJordgubbeのネタバレレビュー・内容・結末

365日のシンプルライフ(2013年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

最近私自身、家に物が多くてそれが煩わしく感じているけど、何から捨てれば良いのか悩んでいる。
断捨離に成功した人の話とか読んでも自分にはできそうもない極端なやり方だったり。
捨てるのも手間だし、時間もかかるし、そもそも100%いらないかどうかなかなか判断できない…というちょうど良いタイミングでこれを観ました。


別の場所に預ける!
そこから1つずつ持ってくる!!
その手があったか!!!!!
という目からウロコ状態。

フィンランドの、しかも冬にこれをスタートさせるのはかなり無謀な気もしたけど。
せめて夏だったらTシャツ1枚ぐらいでなんとかなるのに、寒すぎて最初の1週間ぐらいは防寒具に1日1つを当てすぎて下着さえ持ってこれないのは逆にすごいなと思った…。

でも、始めて7日ぐらいでいきなり何も持っていきたいものがない、となってたのはかなりびっくり。
最初は、0時に倉庫に行けば1日に2つ持って来れると言って、早く持ってきたくてしょうがないという感じだったのに、そんなに早くいらなくなるとは。
腕時計もいらない、携帯電話もいらない。
7つは極端にしても、最初の100個ぐらいが本当に生活に必要な物で、そこからの100個は生活を豊かにするための物(つまり100%ないと困る訳ではない)というのを聞いて、案外そうかもしれないと思った。

今自分の部屋の物全て集めたら、数でいうといくつぐらいあるんだろう…
あれだけシンプルな部屋で365個なんだから、1000あるいはもっとあるんだろうか…
そう思うと、なんかちょっと恐怖に感じる。物に囲まれすぎてる生活。


物を持つというのは責任という言葉を聞いて、言葉がなかった。
買う時はこれほしいなーぐらいのほんとに軽い気持ちで買って、もし壊れたら修理してでも使い続けたいと思うか?
彼女の冷蔵庫が壊れた時にあそこまで悩む姿を見て、本来これぐらい悩んで物を買うべきだなと思った。
自分で修理を試みる→専門家に電話で聞く→詳しそうな友だち呼ぶ→お店に持っていく→物々交換のサイトで探す→お店のドアを開けようとしてもう一度踏みとどまる…

値段が高いから買うか悩むんじゃなくて、本当に買うしか手がないのかで考える。
自分が買い物する時にはなかなかない考えだった。
自分の場合、
これがあったら便利! or ほしい!→(他の物で代用できるかとかあまり考えない)→買う
というプロセスも何もない買い物。
反省しか浮かばなかった。

でも今回はタイミング良くおばあさんの冷蔵庫がもらえることになったけど、それがなかったらこの人はどうしていたんだろう。




家族や友達が、頭おかしいと言いながらも助けてくれるのが良い。
髪の長い友人のニコッとした笑顔に癒された…
そしておばあちゃんの存在も大きい。
戦後の生活を知っているからか、本当に意味のあるアドバイスというか言葉を投げかけてくれる。
素敵なおばあちゃんだったな。
途中ペトリさんは顔色が悪くて少し病んでるように見えたけど、暮らしが充実・安定してくると顔色も良くなって笑顔も増えていて良かった。


エンドロールにあった倉庫から持ってきた365個、全部知りたかったけど字幕が10までしかなくて残念。
とりあえず明日朝起きたら、今まで見て見ぬふりをしてきた物から処分したいと思います。
Jordgubbe

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