福みみ

はじまりのうたの福みみのレビュー・感想・評価

はじまりのうた(2013年製作の映画)
3.1
大事な場面でのセリフは曲の歌詞に込められている。でもミュージカルと違ってもっと自然と感情が入ってくる映画でした。

最初グレタがギター一本で弾き語りを歌うも盛り上がりにかけてしまった曲がアレンジによって深みが出て全く違う曲に生まれ変わったときは感動しました。

シリアスなイメージだったキーラナイトレイがとても自然体で演じていて可愛かった。意外に歌声もとてもキュートでずっと聞いていたいほど。

でも彼氏の新曲を聞いて、直ぐに浮気したことを察した場面は男にとってはちょっと怖かったな。よく知るはずの自分に向けた歌詞ではないと感じたんだろうけど。
ホント音楽は繊細だ。

観ている間、曲が鳴ると自然と体が反応してリズムをとってしまう自分に気づいて何度か笑ってしまった。

グレタとダンが2人でスプリッターを使ってイヤホンで曲を聴きながら夜の街を練り歩くシーンでのセリフ。

「ありふれたつまらない景色も
美しく輝く真珠になる
音楽でね」

これはとっても納得。
実際、音楽で見える世界って変わる。

スプリッターというのも今では見ることがないアイテムだけど当時はカップル必携って感じでこの映画では意味のある重要な隠し味になっていました。

この映画で泣くシーンはなかったけど、最後、デイブがLost Starsを弾きながらグレタに舞台に上がってこいよって合図を送ったときに鳥肌が立ちました。

いつ上がるのかなって期待したんだけど…会場が盛り上がっているのを見て、もう2人で作った曲というより彼の曲って遠くに感じてしまったのかな?

Maroon5のアダムが出演してるって知らずに鑑賞したけど、途中で気づいてなんだか得した気分でした。笑
福みみ

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