最高の人生のつくり方／最高の人生の描き方のあつおのネタバレレビュー・内容・結末

「人間の最大の幸福は、人間関係により齎される」を実感する作品。
主人公のオーエンは不動産のセールスマン。勤続44年のベテランセールスマンであるが、その歪んだ性格の為に人間関係では不調。妻には先立たれ、一人息子とも上手く行っていない。無関係の犬にもイタズラを仕掛ける有様。
そんなある日、隣人のリアのもとに孫娘サラが訪れる。人間嫌いのオーエンは子供達にも非常識な言葉を浴びせる。汚い言葉を投げかけるのは、汚物を撒き散らすような行為。当然周囲の人は離れていく。しかし、とある事からオーエンは10歳のサラと一緒に暮らすように。行動を共にするうちに、オーエンはサラが喜ぶ行動を意識するようになる。純粋無垢な子供の行動は、偏屈な大人の性格をも変えるのだろうか。リアとの距離も縮まり、オーエンの人生の充実度は増していく。
仕事一筋だった男の人間関係が充実する様子を見るのは、視聴者としても心地よいもの。本当の幸福とは何なのか。それを得るために、僕たちが取るべき行動は何なのか。
何はともあれ「与えようとする心」は人生を豊かにしてくれるのだろう。僕自身もギブの精神を持ち続けたい。