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ゴッド・ヘルプ・ザ・ガールのFMLのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ベルアンドセバスチャンの
スチュアートマードックが監督、
脚本を務め、また楽曲も彼自身の作品から
取り上げられている

スコットランドらしい荒涼感、寂寥感、
そして卑屈さ、古びた街の雰囲気
そのどれもを感じられ、
そこにインディーロックが重なり、
"みんなと居るのに気分は孤独"な
雰囲気が全編に漂う

けど歌は心と心をつないでくれる
言葉では言えないようなことも、
メロディーにのせて歌にすれば
恥ずかしくなくなる
歌っていうのは、そんな魔法のような力を
確実に秘めている

けどその卑屈さが今の俺には合わなかった
あくまで、俺の気分的な問題やけど。
誰かが良いことを言うたびに、
ジェームズがそれを打ち消す
否定的なことを言う。
それが、終盤になるにつれポジティブに
なっていくのかと思いきや、
最後の最後まで卑屈なままやった。
でも、だからこそイヴは
街を出たんやと思う。
卑屈なおかげで得た感性が、
卑屈なせいで開花させられない
皮肉やけど、人生は、
人間関係は常にそんな不安定な
バランスの上で成り立ってるから。

それにしてもジェームズ、
ジョンレノンに似てるよな。
ジョンレノンとアレックスウルフを
足して割ったみたいな顔してる。
どうでもいいか、そんなこと。
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