八雲

フィフティ・シェイズ・オブ・グレイの八雲のレビュー・感想・評価

3.8
出だしから津田健次郎さんの吹替に痺れました。

大企業CEO・グレイこと、つんちょの近距離2ショット!セクシー圧迫面談ありがとうございます。

突然バイト先に現れて『結束バンドがほしい。』や、事後ピアノに吹き出しつつも

ドミナント(支配者)とサブミッシブ(従属者)の契約は、非常に興味深かったです。

呼び方の指定、避妊薬の服用、所定の食品の摂取等ありますが

『従うことで、責任や決断といった重荷から解放される。』

痛みや恐怖をまるごと受け入れることで、すべてをゆだねて快楽に溺れられる=圧倒的安心感。

不自由になることで、自由になれるというパラドックス。

そしてサブミッシブは、やがてドミナントに進化する。

なかでもお互いの名前を呼びあいながら、エレベーターの扉を閉める癖(へき)、深淵なり。
八雲

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