イチロヲ

御用牙 かみそり半蔵地獄責めのイチロヲのレビュー・感想・評価

4.0
変死を遂げた娘の捜査に乗り出した十手者(勝新太郎)が、人身売買をおこなっている闇の組織と、その元凶となっている勘定奉行の汚職を発見する。小池一夫原作の同名劇画を映像化している、アクション時代劇シリーズ第2弾。

前半部は、売春組織の案件が展開。後半部は、強盗団と勘定奉行の汚職の案件が展開。両方の物語が分かれているようで、実は繋がっているという語り口。前作でやったことを物量を増やして見せるパターンであり、女の裸体が倍増しで乱舞する。

前半部の尼さんに対する拷問行為が出色。女優の相川圭子がちゃんと剃髪している(ように見える?)ため、スキンヘッドの艶やかな女性の姿を堪能することができる。一方、石抱(いしだき)の拷問では、脚に乗せる石がフワフワしているところが笑える。

音楽を担当しているのは、シンセサイザーをやり始めた時期の富田勲。ギュインギュインという音の揺らぎを強調した、アシッド系の楽曲を提供している。内容にマンネリ感が出てきているが、物量を増やす系統の続編ものとしては及第点。
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