幼なじみのロージーとアレックス。お互いに気になる存在ながらも、親友の域を出ないまま過ごした12年間を描いたラブ・ストーリー。
何て切ない物語なのだろう。
恋愛や結婚はタイミングが大事だと痛感する。
相手にパートナーがいたり、些細な言動から自分には気がないと勘違いしたり、気持ちを伝えた手紙が届いていなかったり……やきもきするシーンの連続。
素直に「好きだー！」って叫べば良いのに、奥手になる気持ちも理解できる。
予想に反して、下ネタは多め。
そもそも、二人がすれ違う決め手となったのは、ロージーが別の男性との避妊に失敗して妊娠をしたことから。
このような下ネタ効果もあって、重く切ないストーリーながらも、決してヘヴィ感はない。また観たいと思える明るさがある。
12年間にも及ぶ壮大な物語ながら、テンポよく描かれているところが良い。
でも、私は好きな相手の恋愛事情や性生活は知りたくないかも。
ロージーもアレックスも、それぞれのパートナーと話せるのが驚き。嫉妬はないのかな。
邦題のとおり「あと１センチ」の距離で歯車がかみ合わない二人。
ムズムズする気持ちはあるものの、個人的には良作だと思う一本。
