かに

私たちのハァハァのかにのネタバレレビュー・内容・結末

私たちのハァハァ(2015年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

名古屋のシネマスコーレであった先行上映にて鑑賞。
「自分のことばかりで情けなくなるよ」の松井大悟監督最新作。
大好きなクリープハイプのライブを観るために、福岡からチャリで東京まで向かう女子高生4人組のロードムービー。(途中、広島でチャリ捨てちゃうけど。)ノリで動くJKたちの溢れ出る青春。手持ちカメラの映像を交えつつ、臨場感溢れる仕上がり。若さの爆発。全然規模違うけど、高校1年の時、友達5人で岐阜の郡上から琵琶湖まで2泊3日の自転車旅行したこと思い出した。あの頃ってなんだって楽しいし、なんだってドラマになるし、思い出になる。いいなぁ、高校生。
4人の喧嘩のシーンがすごくいい。恋は盲目といえる程のファン心理と、それをわかってあげたいけどイマイチわかりきれない中での、ブスの言い合い。なんとも言えない不毛なやりとり。ああいうの、よくある。人にはわからない価値観のぶつかりと、関係ない人が巻き込まれていく感じ。良い芝居。
途中のクリープハイプの「左耳」の弾き語りもすごく良い。井上苑子、要チェックや。Vineでよくみる大関れいかも自然な芝居。素な感じ。
なんだかんだ最後は、すごく気持ち良い終わり方ではないわけだけども、そこもなんか現実的というか、それでも大きな記憶として残っていくんだろうなと。
最後の監督とプロデューサーの舞台挨拶での裏話も含めて、すごく楽しめた。クリープハイプ好きな人もそうじゃない人もぜひ!ハァハァするものが何かしらある人ならみんな楽しめるはず。
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