このレビューはネタバレを含みます
昨日の映画に続いてまたもメキシコの犯罪ものを。映画かと思ったらとんでもない、淡々と事実を映す衝撃的なドキュメンタリーだった。まさか本物の死体やバラバラ遺体が写るとは、、、
どこまでも危険なフアレスで、一方は犯罪を調査し、一方では犯罪組織を賛美するアーティストがいる。
人を殺して、麻薬を売っている人に憧れるなんて! もちろん悪に憧れる中学生の気持ちはわかるけれど、歯止めが効かない社会、犯罪組織ほど恐ろしいものはないんだな。
犯罪を調査する側だってとっとと逃げれば良いものを、生まれ育った場所だから、優しい人たちがいるから、と住み続けるほどの価値があるのだろうか。
フアレスの秩序が回復するなんて今は絶対思えない。そして私は日本に生まれてほんとうに良かった。
こんな都市が本当に世界にあるんだろうか。ギャングが取り仕切っているならそれでもよい、郡代が取り仕切っていても、なにかしらのルールがある。だが、ここにルールはない。
1日何回も「不運な事故」が起きる都市なんて、どうすれば解決できるんだろう。