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悪党に粛清をのBOBのレビュー・感想・評価

悪党に粛清を(2014年製作の映画)
3.5
マッツ・ミケルセン×エヴァ・グリーン。デンマーク産の西部劇。

1871年アメリカ。デンマーク出身の開拓者が、妻と息子を殺された報復として、地域を支配するギャングの家族を射殺。復讐合戦が勃発する。

"Don't get into a fight you know you're gonna lose."

家族を奪われた男の復讐劇という王道の勧善懲悪型西部劇ではあるが、デンマーク系アメリカ人に焦点を当てていることが新鮮。"善玉"と"悪玉"と村の人々の関係性は、『真昼の決闘』を想わせた。

声を失った女性の解放ドラマでもあった。演じたエヴァ・グリーンは一言も発しない。これはネオウェスタン映画ならではの視点。

雨の西部劇は『七人の侍』、建物の床下を這う描写は『用心棒』を意識している気がした。

『カジノ・ロワイヤル』のヴィランとボンド・ガールが再共演。エヴァ・グリーンのドレスはグリーン。町長役には『トゥモーロー・ネバー・ダイ』のヴィランを務めたジョナサン・プライス。

ヴィランは、『ウォッチメン』コメディアン役のジェフリー・ディーン・モーガン。

・南アフリカにセットを組んで撮影。

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