うたまるさん

テラフォーマーズのうたまるさんのレビュー・感想・評価

テラフォーマーズ(2016年製作の映画)
1.4
色んな意味で笑えました(笑)

あ!これからする説明はかなりこの作品をディスりますので、熱烈なファンの方はお読みにならないでください。

まず、三池崇史は何故こんな作品を世に出してしまったのだろうか…。正直言って悪ふざけにも程があるといった内容です。
あくまでも私の勝手な想像ですが、①三池崇史自身が撮りたかったから。②お金や色んな意味で力を持つ人から声をかけられ、断り切れず撮ったから。

どちらにしても、三池崇史のダメな部分ばかりが目立つ作品でした。
これだけの俳優陣が揃ったのも三池崇史に頼まれたからなのか、それとも前述した②のような人達に頼まれたからなのか、とにかく名だたる役者さんが揃い踏みです。

それと、VFXがひたすら凄い。まぁ、CGや特殊メイクも含めてお金がかかってますねー。
この部分に関しては、エンドロールを見ると少しだけ答えが見えてくる感じがします。
VFX制作会社の数が今まで見たことないくらい多いんですよ!
きっと、コレってコンペでやったんでしょうね。今後どこの会社に発注するかはこの作品で決めますよ…的な感じでしょうか。
もちろん、想像の世界ですよ(笑)
ただ、そう考えるとあれほどVFXを駆使した本編の理由も腑に落ちるところがあります。
だって、序盤は戦う相手のゴキブリが宙に浮いているような歩き方しているんですよ。
背景の合成っぷりも30年前くらいの映画を見ているかのような錯覚を起こします。

ははぁ〜ん、それぞれのシーンを絵コンテを基にそれぞれの会社が作ったんですか⁉︎なんて感じもしちゃいました。
これもあくまでも勝手な想像です。

後半の格闘シーンに至っては、何を観させられているんだろうと苦笑いが止まりません。
色んな映画で主役を張っているような役者さん達が仮面ライダーシリーズのようなシーンを延々とやらされているんですもの。
きっと、彼らも「俺たち何しているんだろう…」なんて思っていたんじゃありませんか。
そういえば、主役の小吉を演じた伊藤英明もインタビューで、別に俺じゃなくても良かったんじゃないの?なんて思っていました。なんて事を終始コメントしていましたからね。

まぁ、皆さん三池崇史の映画で有名になった人も多いことかと思いますし、今後もこの人の作品に出してもらおうなんて人もいたんでしょうね。
まぁ、映画制作の裏側を考えながら観ることが出来る貴重な作品の一つと思えば、色んな意味で笑える映画だと思います。

ちなみに、火星のゴキブリ駆除がメインテーマでもあるこの映画の特別協賛が殺虫剤メーカーの「アース製薬」というのも笑えるところです(笑)

日常に何かとストレスを感じ、仕事に疲れてしまっている方には是非ともじっくりと鑑賞して、この人達も大変なんだなぁって感じながら見てもらえるとストレスも発散できるかもしれませんよ(笑)
そんな方にオススメです。
うたまるさん

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