流之助

グレース 呪われた純潔の流之助のネタバレレビュー・内容・結末

グレース 呪われた純潔(2014年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

何の気なしに観たけどあんまりおもしろくなかった🤣
一人称視点なのが気持ち悪くて何かの意味があるのかと考察しながら観ていたわけだけど、アングルとかの騒ぎではなくただただグラつく映像に酔う。
実験的な試みであることは終盤の、グレースに憑依していた悪魔が神父ルークへと移ったシーンでよくわかる。
観客はずっと悪魔の目線で物事を見ていたというわけだ。

にしてもこの映画は胸糞悪いし、冗長気味。
終盤まで退屈だった。

教会側が行う行為の全てが逆効果で、かえって若い少女たちの魂を穢させることになる展開。
もう、グレース何も悪いことしてないしラストは悪魔グッジョブって思うほど。

死霊館シリーズでは教会側やそれに与する人々はみんな愛を湛えていたわけだが、この映画ではそれを与えられることなく穢され続けた主人公の、最悪のひとときを描く。

教会の不祥事なんて、いまやさほど珍しくないような感覚を持っている私はこっちの胸糞な世界の方が現実だと知っている。
それでも、絶対的な守護者が神や協会でなくても傍に愛を注いでくれる誰かが居ればグレースも、彼女の母も悪魔の力を借りることはなかったのだろう。
かわいそう。

一人称撮影(鏡以外で悪魔に憑依されたグレースの姿は終盤まで確認できない)は一部面白いけれど観にくい上にもっとほかにうまい方法があるだろ?と思わされるので成功したとは言えないと思う。
流之助

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