カール・テオドア・ドライヤー監督の遺稿をラース・フォン・トリアー監督が撮る、しかもテレビドラマとして。
1988年のデンマークの出来事とはいえ、なんという挑戦、企画でしょう…。
しかも実際に鑑賞して…
やーっと観れた。
『エピデミック〜伝染病』と『ヨーロッパ』の合間に撮ったやつ。これまで観る術がなかったんですが、ちょっと前にヨーロッパ三部作+これのブルーレイボックスが発売されすぐに買ったものの、…
表題から察する不穏な影、リスペクトアレンジ表明があったけど予想より直球に鬱リベンジムービーを観せてくれた。
油のようなノイジー画質に水や風と言った澄んだ属成分の揺らめきが映し出されているのがなんだか…
トリアー曰くカール・ドライヤーの脚本を元に独自に脚色したオマージュ作品とのこと。パゾリーニも撮ったギリシャ悲劇”王女メディア”の復讐譚である。物語の端緒を大胆に端折り、メディアによる夫イアソンへの復…
>>続きを読むカール・デオドア・ドライヤー監督の遺した脚本を、同郷デンマークのトリアー監督がリスペクトを込めて映画化したギリシャ悲劇。 デビュー作「エレメント・オブ・クライム」から連なるヨーロッパ3部作の間に制作…
>>続きを読む「メディア」
冒頭、波打つ怪しげな別世界の風景の中に倒れ込む1人の女。カメラは海中へと進む。複数の王と子供、裏切りと命令、王冠と毒と殺人、安住の地、約束、結婚式。今、王と国の事柄が映る…本作はラー…
全然運動がない。停滞感が明白で、カメラを振り回してるだけの印象。確かにトリアーらしく王女メディアのキャラクターは複雑で、画一的な二項対立からはかけ離れていた。だが絶望や葛藤の描き方(容赦なさ)が物足…
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