全然運動がない。停滞感が明白で、カメラを振り回してるだけの印象。確かにトリアーらしく王女メディアのキャラクターは複雑で、画一的な二項対立からはかけ離れていた。だが絶望や葛藤の描き方(容赦なさ)が物足…
>>続きを読むノーザンライツフィルムフェスティバルにて鑑賞。
観る前までメディアってどんな話だっけと思っていたのだけど、ドラクロワの絵を思い出し、トリアー監督、そしてタイトルの影で鬱映画の予感を察する。
全体的…
とにかくひっでえおはなし。
不吉なタイトルデザインに嫌な予感。
見事に的中。ち、ちくしょう胸糞わりいぜ…
でも映像体験としてはすごい。
常に吹く強風が、麦畑も海も何もかもをざわめかせる。こんな…
カール・テオドア・ドライヤーが戯曲化したギリシャ神話を、トリアーがテレビムービー用に作った作品……ということを、親切な前置きではじめて知ったw
そもそも神話自体が強力な悲劇なので、トリアーの頭がお…
"人生は闇への道のり。
その行為は神のみぞ知る"
穏やかな海に漂流しているかのような船。
馬があてなく走りまわる蹄の音。
風が舞う荒れた草原に、
一本の古い木。
真上から自然と人を切り取る様な視…
観ててまず、80年代半ば、圧倒的に映像の力(だけでもないだろうが)のシャープさ・造型を見せつけた、欧米の新鋭に心奪われていたことを思い出した。本作でも、あまりに小さく大量の陰影の規則性ある…
>>続きを読むトリアーはハリウッドに行くべきではなかったとの思いを強くした。火水風土4元素を印象付けてさらに鬱屈を極めることで、呪術的な、怨念めいた迫力が映画に備わっている。それがカール・ドライヤーの企画だったこ…
>>続きを読むラース・フォン・トリアー監督作品。
夫が王位に魅せられて王の娘と結婚し、王女メディアは国を追放されそうになる。王女メディアの復讐を描いた作品。
テレビ映画。そのためセット等がそういったような低予算…
小品ながら脳裏にしっかりと焼き付く傑作。全編絵画的美しさに満ちた構図から、ガビガビな画質にもかかわらずバッキバキに活きた陰影の付け方などトリアーらしい強烈なキラーショットの連続にひたすら圧倒された。…
>>続きを読む