ジャン黒糖

父の結婚のジャン黒糖のレビュー・感想・評価

父の結婚(2016年製作の映画)
3.1
監督で映画を観る。
今回はふくだももこ監督。

30分の短編ということもあってか、見応え十分!という感じではなかったし、板尾創路さん演じる父がかつてお母さんが着ていた割烹着を着て、しかも男の人と結婚?!という出だしの掴みを活かしきれた話にも感じなかった。。

ただ、いまの社会が規定する"家族"のあり方に必ずしも従わない"家族"のあり方、幸せのあり方という題材自体はその後のふくだももこ監督のフィルモグラフィを思えば、すごく監督らしい題材に思える。

その点では、30分でコンパクトにふくだももこ監督の世界観を感じられる映画だったのかなぁと。


冒頭、東京の化粧品店で働くソニンが彼氏とうまくいっていないことが如実に描かれる、とある場面があるのだけれど、個人的にはこの場面からして既にあまり乗れなかった…。
というのも、先に挙げたテーマ≒いまの社会の規定に従わない"家族"のあり方を描いた題材と、それを活かしきれていない話の鈍重さも相まって、「どう!こういうの面白いでしょ!?」感が妙に立っているように感じてしまい、狙い以上に白けてしまった。。

しかもこの白けが、わりと本編全体の、監督の作品テーマ、題材に関わる"家族"のあり方の提示、悪く言えば押し付けにもつながってしまい、乗り切れなかった。。
うーん。。
ジャン黒糖

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