オルミ④
冒頭のダンスシーンの素晴らしさにいきなりやられた。その後のふてぶてしい男女の顔も最高。
工事現場での燃え盛る火花、祭りの狂騒は、溢れ落ちるように消えゆく束の間のひと時だからこそ美しいし、…
ダンスホールのオープニング、音もタイトルの入り方も完璧。
塩田、工場、カーニバル。床屋の鏡、花柄のカーテン。
あんまりきれいな画面が続いて、写真集をめくるようにうっとりみてるうちに、主人公のさみしさ…
シチリアの風景とか部屋とか工事現場とか、とりわけシンプルな音楽がいちいちいいなあと思っていると、恋人とのやりとりの回想のようなシーンが始まり、女のセリフ(「習慣になってたのね…」のくだり)にじーんと…
>>続きを読む冒頭の台詞なく進行するダンスホールのシーンから良かったなぁ。
巧みな編集や ハッとする様な場面… 思いの外 アーティスティックで、ちょっと驚いた。
終盤の手紙のやり取りはなんかもう夢のようだったね。…
このレビューはネタバレを含みます
全体リリカルな世界観でそれはとても美しいのかもしれないけど、肝心の台詞そのものがあまり響かないのは、前作『就職』を通じて恋仲になったあの可憐なるロレダーナ・デットとのロマンスがいかんせん甘すぎる話だ…
>>続きを読む新文芸坐シネマテークにて。(確か)15年ぶりの再見、やはりすごい。まるで一編の最良の散文詩を味わう趣である。
映画では通常考えられないようなアクロバティックなやり方で嘘のようにジョヴァンニとリリア…
東京・新文芸坐シネマテークにて。
エルマンノ・オルミ監督の長編第二作。
転勤で離ればなれになった男女の物語。
手紙の朗読により、それぞれの気持ちを重ねていくシーンが美しいです。二人の気持ちが近づ…
ネオレアリズモ的でありながらヌーヴェルヴァーグ的である、なんて分かったっぽいこと言ってやろうとって思ったらまんまと失格の烙印を押されたので僕はもう映画好きを公言するのやめます…(嘘です。)
以前、…
冒頭のダンスホールシーン。これがたまらない…探してもこんなシーンは中々ない。
歴史背景を全く知らないため、講義は多少為になった。南の工場へ働きに行かなければならない主人公と、そこでの結婚問題と。イ…
回想の入れ方や夢のシーンには惹かれるもののあんまり好みじゃないなあと思いながら観ていたのに、終盤のあまりに甘美な文通のシーンで完全に参ってしまった。恋しい人の不在をお互いが感じられたとき、彼らは交わ…
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