先生

愚行録の先生のネタバレレビュー・内容・結末

愚行録(2017年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

面白かった。同監督の「ある男」が面白かったので、見てみたら、面白かった。

デビュー作でこれって映画撮るのうま。

ポスターの3度の衝撃というのは、被害者の本性と犯人と妹の子の父親?カウントがわからない。

冒頭の惨殺現場とシャワーシーンと靴で男かと思ったら女性、てか妹。世間せま。
主人公の記者が犯人かなとか思ったけど違った。犯人だったら、めっちゃ頭おかしいけど、それはそれで面白い。

カフェのオーナーを殺すところは淀み無くて妄想オチかと思ったら本当の犯行で、被害者の元カレの煙草を残したところがすごい。うまい。
でも血まみれの服とかどうしたのかな、って気になった。妹が本人なのは知らないはずなのに。知ってるのか?原作読んだらわかるのかな。

バスのシーン良い。足悪いのか?と思ったらわざとでクズだった。でも他の人のクズさを見ていき、最後は妊婦さんに席を譲る終わり方。なんだろうな。

妹の犯行も自分の犯行も隠して生きていくのかな。そこが宙ぶらりんでちょっと残念。

そもそも一家殺人もどうして取材しようとしたのか。無意識の妹の仕業だとわかってたから?そこら辺がわからない。周りは何か集中したいから、と理由付けしていたけど、主人公の気持ちの向き先がわからない。

車内での弁護士とのやりとりくらい?なにか希望があれば良いけど、それすらも信じられなくなるようなどうしようもない悪い奴=父親の存在と話してたけど。

片親でおそらく私立大学入ったのすごいな。奨学金?
文應でぶんおう?慶應がモデルなんかな?
内部と外部で分かれる雰囲気が面白い。格差じゃなくて階級社会。

男の元同僚が、名刺をぞんざいに扱ったり、良い奴だって泣くところすごい。クズだ。それを自覚してないことが気持ち悪い。

女性もキャラ多くて最初よくわかんなかったな。カフェオーナーが夏原さんに彼氏取られた子で、夏原さんと仲良くしようとして邪険に扱われた子はどうなったのか気になった。
可愛ければ贄として差し出されてたんだろうなと思う。み~んなクズ。
良い人、弁護士くらい?

面白かった。でもスッキリしない終わり方なのはちょっと残念かな。ある男、みたいな過去がどうあれ一緒に過ごしたあの人が本当のあの人、みたいな結論が見つからなかった。
妻夫木聡良かった。
先生

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