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キュリー夫人 天才科学者の愛と情熱の先生のネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

評価いまいちだなと思って見たら、なるほどなってとこ。でも楽しめたし面白かった。キュリー夫人は大昔に子供向けの伝記を読んだことがあり、だいたい知ってるエピソード。さすがに大学中、飢えでリンゴをかじり、寒さをしのぐために椅子まで布団の上にかけて寝たエピソードは無かったが。母親の死や、夫との共同研究の話は良かった。不倫は良くないが、知らなかったので良かった。娘と娘婿もノーベル賞を取った話も紹介されてたのも良かったな。

原爆や原爆実験、チェルノブイリ事故まで言及されてるのは、なんだかな、という意見もあるが、このキュリー夫人はどこまで予見していたのか濁されていたのが、もやつく。予見していたうえで、その罪の重さに苦しんで人助けをしようのほうが綺麗だと思うし、予見してなくて、単純に並べて彼女を添えただけなら浅いなと感じた。

母親が病院で死んだので病院が嫌いなのは良かった。
病院の外で人助けをしたくて戦時中の活躍というのも良かったが、ラジウムにとりつかれたきっかけというのがあまり。ただ見つけたから追いかけたという感じ。最愛の夫との研究なので執着しているとも言えるが、そこの部分がちょっと弱く感じた。

新発見への無知ゆえに危険なことをしてしまうというのは、これからも起こりうるので、それへの戒めもある描写が欲しかったかなあ。安易に新しい物質を持ってウロウロしないとか。史実でもポケットに入れて持ち歩いてたらしいし、商品もあったし。光るもの持ち歩きたいのわかるが。
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