のんchan

アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男ののんchanのレビュー・感想・評価

4.1
面白かった〜〜❗️

ナチス最重要戦犯アドルフ・アイヒマン(ユダヤ人大量虐殺のキーパーソン)の名前を知らない人はいないでしょうが、今作の主役はユダヤ人であるフリッツ・バウアー首席検事で、アイヒマン逮捕の影の功労者です。1963年に行われたアウシュビッツ裁判でも活躍した人物です。
ちなみに『顔のないヒトラーたち』(2014年)にも登場していますが、初老の男ですし地味なので観る方が限定されるのかな?
ナチスもの好きな私でもかなり通じゃないと、当たり前のように色んな名前が出てくるのでスンナリは難しいかも知れないけど、飽きない作りになってます。

戦後15年もの間、戦争責任を逃れて国外潜伏していたアイヒマンを執念で追いつめる過程を中心に描いています。

面白さは実話の部分は当然ですが、そこにバウアー検事の部下として、架空のゲイの男を物語に絡めていることでしょうか?
バウアー検事が同性愛者だった事を強調している部分ではありました。

出てくる人物の台詞が、まぁ〜皮肉たっぷりなのです。
演者もそれほど日本人には馴染みがない俳優も多いけど、皆さん本当に巧い!
十分楽しめたので、またナチスものを続けて観たくなりました。キリがないけどね💦

エンドロールで流れる字幕から...
1962年、エルサレムでアイヒマンの絞首刑が執行された。
1963年、バウアーによるアウシュビッツ裁判でドイツは過去を突きたけられた。
アイヒマン拘束にバウアーが関わったことは、彼の死後10年経って明らかになった。

闇だらけってことですよね過去のドイツ...

ほんと面白かった❗️
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